Billie Eilish – The World’s A Little Blurry

 

R.J.カトラー監督のビリー・アイリッシュのドキュメンタリーを見た(Apple TV+)。今をときめく彼女の、カッコいいところだけつまむんじゃなく、カッコ悪いところも相当さらけ出してる。

そして見ててすぐに頭に浮かんできたワードは
「ガラスの10代」

危うくて脆くて、噴出する体と心の内なる暴走を自身で止められないもどかしさ。本当は誰でも10代後半に体験しているはず。

それをわがままとして押さえつけず、悩みながらも支え続ける両親の姿に尊敬の念を抱いてしまう。

妹と兄と両親のファミリービジネスとか言われるかもしれないけど、これはこのファミリーがいなければ絶対に起きなかった奇跡だと思った。

古くはジャクソンファミリーもそうだったろうし、アメリカには何かそういう土壌があるのかもしれない。

ファンの95%以上が同世代の女子なのはキーがあくまで歌詞なのであって、みんなライブで一緒に歌いながら泣いているのは自分に置き換えてしまうからだろう。

あの暗さこそリアルだし、歌録りしながらちょっと大声になったことをダサいって即NGにしたがるのもリアルですごいよくわかる。その感覚。

ティーンの感性で去年のグラミー総なめ。では、20年後の彼女はどうなっているだろうか。

#BillieEilish #ビリーアイリッシュ #finneas #RJCutler #appletvplus #世界は少しぼやけている #TheWorldsALittleBlurry

第92回アカデミー賞授賞式を観て

今年のアカデミー賞授賞式、作品はパラサイトが歴史を変える快挙で凄かったけれど、個人的に一番見応えがあったのは、昨年亡くなった映画人を振り返るコーナーで歌ったビリー・アイリッシュだった。

あの場で、気持ちを押し殺すような、そして静かに吐き出すような歌いっぷりのYesterdayを聴いて、この人は人間の哀しみを歌える人だと思った。あの若さで。

そして彼女の歌から、自分が10代で初めてこの曲を聴いて抱いた静かな衝撃を思い出した。その後ビートルズに、それからロックにのめり込む入口は、そもそもこの曲だった。

そこには、言葉にならない哀しみがあった。

たくさんの亡くなった人達の名前と写真や映像が映し出され、ピーター・フォンダなどには一瞬拍手も上がったりする中、ひっそりと京マチ子が出ていたのも印象的でした。

 

「音楽」を観てきました@新宿武蔵野館

先日ネットの記事で見て、

原作も知らず吸い寄せられるように

オンラインでチケット購入→鑑賞

面白かった!

タイトルが「音楽」なだけに、音楽が良い!

ロックの初期衝動を笑いながら振り返れた気分。

制作期間7年、作画枚数40,000枚超、71分すべて手描きっていう

監督の執念に驚くとともに、ハンドメイドの温もりが伝わる。

ロトスコープという手法を使ったという景色の描写がとても素敵。

主人公のケンジの声が、元ゆらゆら帝国で

去年🇺🇸の巨大サイケフェスDesert Dazeにも出演した

坂本慎太郎さんだというのも実にツボでした。

 

森田みたいなヤツ、中学にいたなぁ~

オススメですよ✌️☺️

 

 

ピーター・フォンダとウッドストック

R.I.P. Peter Fonda

ちょうど50年前、1969年の今週末、Woodstockが開催されていたというタイミングで伝わったピーター・フォンダの訃報。当時、「イージー・ライダー」が公開されて1ヶ月後くらいだったので、あの映画の世界観はきっとフェス会場にも何かしら影響を与えていたはずと想像され、当時の臨場感ある音源を50年後の同じ時間にアメリカのカレッジラジオWXPNで聴きながら、どうにも運命のいたずらを感じてしまいます。

 

僕にとっては、Primal Screamの名曲「Loaded」でサンプリングされていたのが映画「ワイルド・エンジェル」のピーター・フォンダのこのシーンだったと知ったのは、ずいぶん後になってからだった。偶然映画を家で観てたらこのシーンが出てきて、鼻血出るかと思うほどぶったまげたのでした。

 

そして今になって突然思い出したのが、小学校の時の体育のマシコ先生。完全に意識してたよね。イージー・ライダーのピーター・フォンダ。髪型も、もみあげも、サングラスっぽいメガネも。スラっと背の高い体型に似合って、ピーターのような雰囲気だった。今の今まで気がつかなくてすみませんでした。小学生のガキだったので知りようもなかったけど。でも、「先生、ピーター・フォンダみたいだね」なんてことを言う小5も気持ち悪いか….。

 

台風一過のすさまじい暑さもあって、いろんなことが頭をよぎる午後です。

 

From the movie – The Wild Angels (1966)





 

ボヘミアン・ラプソディ – Bohemian Rhapsody 観に行きました!

行った〜!「ボヘミアン・ラプソディ」”胸アツ”応援上映!??

発声OK!なのに皆さん案外歌っていなかったのは、曲の途中でカットしてストーリーが進むのと、フレディの歌のキーが高すぎたり、ヒラが早口だったりで、ついて行けないためでしょうね。でも良かったです。

先日書いたように、日本の女子ティーンエイジャーのファンのサポートがクイーンを育てたっていう部分の描写は残念ながら無かったですね。でも、かなり早い段階で日本へのツアーの話が一瞬出たり、売れて行く過程でTOKYO, OSAKAの名前がツアー都市名に挙がっていたシーンはあって、気配りは感じられました。

俳優陣もメンバーにそっくりで素晴らしかったけど、一番似ていてビビったのは、ボブ・ゲルドフだった!?

Bohemian Rhapsody!!??

I went to “applause ok, handclap ok, singalong ok” version with lyrics subtitles on song scenes. However, not so many singing heard. I guess it’s because songs are cut in the middle for the story and Freddie’s songs are too difficult to sing due to his high key and complicated melody, but enjoyed so much.

Actors were wonderful and looked like the band members, but the most surprising thing was “Bob Geldof” was too similar!?

 

 

ボヘミアン・ラプソディ – Bohemian Rhapsody

映画「ボヘミアン・ラプソディ」が意外な盛り上がりで、先週からFacebookなどでも友達の「見に行った」投稿をちょくちょく見かけます。

前にどこかで書いたような気もするけど、70年代の洋楽ロック史で忘れちゃいけないのは、当時バンドを見る目が抜群にあった日本の女子ティーンエイジャーたちの勢い。特にクイーンとチープ・トリックは、本国でのブレイクより先に彼女たちが発掘、応援して育てたようなものだ。

彼女たちも今は50代半ば〜60代になってその頃の貢献度もあまり知られなくなったかもしれないけれど、パワーは90年代のアムラーなんてもんじゃなかったと記憶している。

この映画で当時の勢いを思い出す女性もかなりいると思います。クイーンはそんなファンへの感謝の気持ちを「手をとりあって」という日本語詞の曲を出すことで表した。映画では、そこらへんの描写はあるのかな??

 

ちなみに僕がクイーンを知ったのは「ミュージック・ライフ」ではなく、TBSで夕方生放送だった帯番組「ぎんざNOW!」で、木曜日にやってた「ポップティーンPOPS」って洋楽コーナーでしたね。「伝説のチャンピオン」でフレディの白黒レオタードを見てぶっ飛んだのが最初だった?

この番組コーナーからいろんなバンドを知ったけど、その話はまた。

 




 

ショートムービー「誰か、僕を抱きしめてくれないか?」が、東京、大坂で上映されます!

go greenの曲が劇中に使われている小野美和監督のショートムービー「誰か、僕を抱きしめてくれないか?」(英題:Lovelost)が、東京、大阪で上映されます!

昨年、ジャカルタの国際映画祭を始め、各地で受賞したこの作品。スクリーンで見られるレアなこの機会をどうぞお見逃しなく!!

シネドライブ2016
会場のご案内はこちら⤵
http://cinedrive.businesscatalyst.com/map2016.html

 

(以下、監督コメント)

3月5日、6日、12日、13日、シネドライブ2016の上映会です。

「誰か、僕を抱きしめてくれないか?」
(Lovelost)

東京
5日17:20〜高円寺Grain
6日14:10〜素人の乱12号店
大阪
12日17:20〜天劇キネマトロン
13日11:20〜イロリムラ

その他楽しい先鋭的な映画が沢山上映されます。

エンディング曲「僕が壊れてく寸前のように」

お楽しみください。