Thursday, May 7, 2015
長いフライトの末、ようやく到着したのは早朝のAustin-Bergstrom International Airport。急いで移動する必要もないのでゆっくり飛行機を降り、ちょっと休憩してから空港を出ると、ちょうど夜が明け始める時間。
空港から街の中心部まで行くため、MetroBusというAustinローカルのバスを待つ。同じ便で着いた人たちはそれぞれ移動手段があったのか、他に誰も待っている人はいない。客待ちのタクシーだけが長い列を作っている。
空港を出て外気に触れた第一印象は、「蒸し暑い」。台風のような生暖かい風が強めに吹いていて、湿度がやたらと高い。まるで熱帯の国に来たみたいだ。そして道路の反対側には林があるのか、木々の中からものすごい数の鳥の鳴き声がシャウトしまくっている。本当にアメリカなのか、ここは。
後でフェスからのメールを見て知ったのだが、到着2日前の夜から朝にかけて、この時期のオースティンにしては非常に珍しく大雨が降ったらしい。何でも1919年以来の記録的大雨だったんだとか。この雨で地盤が緩んだりした影響で、主催者側は開催直前に急遽ステージの場所の変更を余儀なくされたり、対応に追われて大変だったらしい。
ウェブで見ていた天気予報で、期間中を含む週間予報に毎日雷雨マークがついていて、「本当に大丈夫かこれ?」と思っていたけど、そんな状況だったとはね。いやいや、僕は雨男じゃありませんよ。
MetroBusについては前もって調べていて、何と専用のアプリがあったので旅の前にiPhoneに入れておいた。ルート検索や時刻表があるほか、このアプリで1日パスも簡単に買えた(Premium Day Pass: $3.50)。何て便利なんだろう。
バスがやってきたので乗り込み、入口でアプリを立ち上げて運転手さんに見せると、彼がちゃちゃっとアクティベートしてくれた。これで24時間のパスが有効になる。街中のバス乗り放題、小銭の用意なんて全く不要だ。ただ、全く土地勘がないので、街中を縦横無尽に走るバスの住所やルート番号で行き先のイメージがしにくくて、そこはうまく使いこなすことができなかったな。
MetroBus
http://www.capmetro.org/metrobus/
出発して途中いくつかの停留所で、これから出勤するであろう人が何人か乗り降りしている。ホテルやお店の従業員の人が多いようだ。
早朝からお疲れさまっす、いや、仕事を終えて帰る人もいるのかもしれない…、
などと考えているうちにふと気がつくと、日本のバスみたいに「降りますボタン」が無い。
どうやって運転手に知らせているのかとよく見ると、車内の壁に張り巡らされた1本の黄色い紐が。降りる人がこの紐を引っ張ると「次停まります」っていうことらしい。
空港から30分弱でオースティンの中心エリアに入った。降りたかったバス停は他にも降りる人がいて、紐を引っ張ることはできませんでした。