go green、アメリカへ行く(その6)〜 朝のダウンタウン 〜

ホテルに向かうも…

朝7時、ギターを背負い、キャンプグッズ入り迷彩キャリーバッグを転がしながらiPhoneのマップを頼りにひとまずホテルへ向かってみる。フェスの前日に到着した理由は、キャンプ前に1日だけホテルに泊まればバッテリーの充電もできるし、もろもろ態勢整えてフェスに挑めるし、せっかく来たからオースティンの街の散策も少しはできるかなと思ったからだ。しかし、予約したホテルのチェックインは午後3時。周辺のどこにもコインロッカーは無い。それまで荷物だけでもホテルで預かってもらえないかと思ったのだ。

たどり着くと、建物の道路に面した側に小さなガラスのドアが。しかし、中に続く廊下が見えるものの、鍵がかかっていて開かない。カードリーダーがあるので差し込まないと開かないのだろう。道路の角を曲がった先にも同じようなドア。やはり開かない。

うーん、早く着きすぎてロックされてるの?

にしても、ロビーも見えないホテルって何だ?

腑に落ちないままその場を後に。朝の散歩がてら、ダウンタウンの6th streetを歩いて街の観光案内所、Austin Visitor Centerへ向かう。ここは街の観光情報の提供やおみやげ販売がメインだが、荷物を預かってくれるサービスがあるらしいことをネットで見ていたのだ。

朝のダウンタウンは夜の喧噪の掃き溜めのような佇まいで、まぁ朝の歌舞伎町みたいなものである。開いている店も地味な地元のバーガー屋1軒だけ。音楽の中心地と言われるオースティンの中でも6th streetはメインストリートで、ライブをやる年季の入ったバーが多い。小綺麗からは程遠い、猥雑な雰囲気がそこかしこにプンプンしていて、正直嫌いじゃない。ハンブルクのレーパーバーンと似た匂いもあるけど、もっとこじんまりしていて怪しげである。

Visitor Centerは9時開店で、あと1時間くらいある。そうだ、朝ごはん食べよう。Visitor Centerの周りだったら観光客も多いし、きっと朝開いているチェーンのバーガー屋くらいあるだろう、という読みだったが、これがなかなか無い。どうも日本の繁華街の感覚で、飲食店がいくらでもあると思ったら違っていた。この周辺は電車の駅もあって、高級ホテルも近いエリア。その割に開いている店が全然ない。スタバが開いていたけど、ちょと違うと思いパス。

その後、クレープの店が開いているのを見つけて、地元感出ているので入ってみることに。Breakfast Setらしきものがあったので、ハムチーズエッグのクレープ、コーヒーに軽くフルーツがついたセットを注文。

店内は最初空いていたが、時間とともに客が増えてきた。周りのホテルの宿泊客が多いようだ。クレープは特に何てことも無かったがヤケに重かった。フルーツもミックスフルーツ缶に生のぶどうを加えたようなもので普通。でもゆっくりできたからよかった。コーヒーもおかわりもらって。

$10ちょいでキャッシュ払い。お釣りを持ってこようとしてくれたので、それをお断りして店を出る。

そう、ここはアメリカ。「チップの国」デビューだ。