go greenのライブのスタイルについてひとこと

 

go greenのライブを見て、「何で生のメンバーを入れないんだろう」と思う人がいます。「せめてドラムだけでも」という声も耳にします。

ちょっと待って下さい。
それはまだgo greenの意図していることが見えていないです。

go greenは数年前、封印していたライブを再開するにあたってひとつ決めたことがあります。

普通のバンドはこうだろうというライブの常識を壊すこと。これです。

バンドなのだから、ドラムがいて、ベースがいて、ギター、キーボードがいて、ボーカルがいて。それが「せーの」で出す音こそがライブ、というのは当然です。

go greenは、その当然という常識を、自分の演奏したトラックとの生コラボという1人ライブで壊そうとしているのです。

そこには、元々あるロックのファクターと、ハードディスクレコーディングというツールと、テクノ、ハウスのクラブカルチャーという3大バックグラウンドがあり、声をかけてくれるハコ(ライブハウスさん)、そして何より、毎回ライブに足を運んでくれる皆さんのおかげで実現できているのです。

だから、楽しみ方ももっと自由でいいんです。ステージの方を向いて、直立不動でいる理由なんてどこにもないのです。ステージには、ターンテーブルの代わりにギター持って立ってるオッサン1名とiPodしかないのですから。クラブで踊るように、飲み会ではしゃぐように、ステージに背を向けてても文句は言いませんよ。あなたが楽しんでいるならね。もちろん、叫んだって、拳を振り上げたり、一緒に歌ったり、手拍子したってあなたの自由です。なぜなら、ライブの主役はgo greenでなく、その日、その瞬間、そこにいるオーディエンスなのだから。go greenはその「場」に音を「注入」しているのです。

とはいえ、このやり方だって絶対ではないので、いつか生のゲストやメンバーが入ることもあるでしょう。もちろん「せーの」ライブの良さや迫力、スリリングさは十分理解しているつもりです。今はこれがgo greenらしさなので、こうしているということです。

ライブに来たことのあるあなたには、そのことを伝えておきたいです。
来たことのないあなた、その場の空気、雰囲気というのはネットじゃ伝わりません。たとえUstreamやYouTubeを使っても、それはヒントに過ぎず。それがライブです。